IoT開発、設備・DIYのブログ!
もう時効だから話すのですが、以前勤めていた工場が爆発した話をしたいと思います。
いろんな炎上プロジェクトがあるのかも知れませんが実際にプラントが燃えるのをみると「とんでもないところで働いているなあ」と実感できた話です。(とっくに退職しましたが)
ある日曜日の事でした。9時か10時ごろ上司から電話がかかってきて目が覚めました。
「おい!アルティメット!○○装着が燃えてるぞ」
ちょうど前の週に屋外にある防爆分電盤のタンブラースイッチを交換補修していたので(俺のせいかなぁ…)と思いつつ外に出ると
務め先のプラントの方角から遠めに黒い煙が出ていました。さらにブシューというスチームが漏れる音が聞こえてきます。
家とプラントは1キロぐらいは離れているのですが、すでにただ事ではない雰囲気があり、犬の散歩をしていたおじいさんも立ち尽くしていました。
いそいでチャリをこいで現場に着くとすでに職場のみんなが集まっていて「おせーぞアルティメット!」と怒鳴られました。
このとき食堂に集まったのですが、建物のガラスは全て割れていたのを覚えています。
とりあえず爆発した装置の方へみんなで行ったのですが、まだ勢いよく燃えていました。
可燃性の液体を扱う装置なのでかなり炎は激しいです。(爆発したのは水素の圧力容器でした)
僕たちの部署は電気担当だったので先輩は炎上したプラント近くで稼働する装置の電源を止めたりしていました。(なぜか止まらなくて先輩が首を傾げていました)
消防法で保有空地という離角距離を取らなければならないのでよっぽどの事が無ければ隣の装置まで燃え移る事は無いのですが念のため、だったと思います。
そのうちに雨が降ってきました。工場中の建屋ガラスが割れているので、窓がある電気室を養生しに行きました。段プラか何かと養生テープで塞いで完了です。
普段はメンテをするのですがここまで燃えてしまうと何もできません。しかも当時入社2年目だったのでほとんど何をしていいかわかりませんでした。
夕方ごろには消防も来てなんとか鎮火したのですが、ヘリからバッチリ空撮されてしまいました。オーナーはわりと有名な会社だったのでニュースにもなりました。
その後は地獄です。ただでさえ人が少ない部署なのですが、先輩は復旧担当となり1名減。その後のその人の仕事は全て自分で引き継ぎました。
消防に目を付けられて申請書類も倍増。年間1200時間は余裕で残業してました。
その後2年ぐらいは通っていたのですが中東に異動を言い渡されたタイミングで退職しました。(なぜか会社を訴えない事という書類に押印させられました、ヒドい)
なかなかイイ思い出… ではなく田舎の工場でひどい目あったなあって感想しかないです。
いろんな仕事がありますが、人間仕事で死ぬ可能性もあるんだなあとしみじみ感じました。(この時は死人はいませんでした。この時は…)
〜プラントで働こうとしている人へ〜
プラントエンジニアもかっこいいですが、ボロボロの工場はマジで危険って言うのを肝に銘じた方がいいと思いますよ〜 設備をやるならまったりビルメンもオススメです!
おわり
>>> from tensorflow.python.client import device_lib
>>> device_lib.list_local_devices()