セルフメンテナンスと言ってもヨガやフィットネスなどの体のケアではありません。"補修を自ら実施する"ということです。
設備管理において協力会社、メーカーを手配し点検・補修を実施するのが一般的ですか、自分でやるとメーカー人件費が0円になりかなりのコストが削減できます。
さらにメリットはコスト面以外にも様々あります。
1、土日夜間での緊急対応ができる。
2、メーカー対応が打ち切られた古い設備についても対応できる。
3、技能、知識がつく
4、若手と作業を実施する事で教育を兼ねることができる。
5、設備員としての存在をアピールできる
6、達成感がある※個人差があります。
まあこれだけ読むと絶対やった方がいいんじゃない?という話になってしまいそうですが、もちろんデメリットもあります。
1、自分で補修するだけの技能、知識がある事が前提。
2、失敗するリスクが発生し、問題が起きた場合は担当者の責任になる
3、自社の人間での労働災害が発生する可能性がある。
4、作業および準備に大幅な時間を取られてしまう
5、設備がブラックボックス状態でメーカーではないと手が出せない設備がある。
他にもあるかもしれませんが、思わず冷静になってしまう内容ですね。特筆すべきは5です。
そもそも素人に毛が生えた程度では触れない設備があるということ。
例えばDCSなどの中央監視システム、監視サーバーなんてまったく手が出せません…
ポンプ、コンプレッサーなどの機械の整備なども不可能です。
ではどうすればいいのか?
「触れるものと、触れないものをはっきり区別する」のです。
・触れるものはトコトン触る。
→リレー、リミットスイッチなどの予備品をストックしてすぐに対応できるようにしておく
・触れないものは保守体制を整える
→保守契約を結び緊急対応を明確にする。
意外にも触る、触らないとどちらかに偏る現場が多いです。ベテランが多いほどセルフメンテナンス率は高く、若い現場では低い傾向です。
自分で修理するにせよ、メーカー呼ぶにせよ、迅速に対応できるバランスのとれた現場にしたいな〜と思う今日このごろです。