突然だがPPS(
PowerProducerandSupplie)事業という言葉をご存じだろうか。
特定規模電気事業者のことで契約電力50kW以上の需要家へ、一般電気事業者が管理する送電線を通じて小売りを行うことができる事業の事で、2000年頃から段階的に自由化されてきた。
PPS事業者は大手電力会社より安い基本料金で契約できたりと需要家にとって大きいメリットを提供している。(
電力料金の見方はこちら)
残念ながら50Kw未満の低圧受電である一般家庭は該当しないが、ビルや病院、工場などは電力料金削減のチャンスがある。
大規模工場の余剰電力を使用していたりと例外もあるがイメージ的には下のGIFアニメのようになる。
発電元のみが変わり送配電系統は電力会社の系統を使用している。つまり設備改造の必要もなく停電、瞬低などの可能性も電力会社との契約時と変わらない。
いい事づくしでなんだか怪しいがデメリットについても考えてみた。
・供給力が不足する可能性がある (自治体などの入札を断った例もあるらしい)
・価格競争により発電所保全費が圧縮される。
・一般家庭にまで自由化が進むとこぞって契約解除となる可能性がある。
まだ、大手製造工場などでしか実施されていないこのPPSだが、電気料金の負担が大きいビルや工場などのオーナーは一度検討してみる価値はありそうだ。