最近設備のなかでも計装設備を扱う事が多いのだが、一昔前より自動化への移行が著しい。例えば
•温度、圧力の遠隔監視
•冷凍機、ポンプの自動起動や遠隔起動
•目標値への自動制御
などで労力をかけずに運転監視ができる。
化学プラントなど24時間稼働している現場ではそのメリットは非常に大きい。
しかし便利な反面様々なリスクを孕んでいる。
ほとんどが人の問題なのだが具体的には
•緊急時(停電時など)手動運転ができない、あるいは遅れてしまう。
•監視室にいる時間が多く現場のトラブルを見逃してしまう。
•なぜその警報が設置されているかといった根本的な理解がない。等
現物を触らなくなることから結果的に運転員の質を下げてしまう。なかには多発する警報を除外し事故が起こったケースもある。
↑ポンプ遠隔起動で現場に異常があっても気付かない
とは言うものの最新鋭の設備を導入するのは賛成だし企業努力も大切だ。ただマニュアルや訓練を強化して有事の際に備えておくという事が自動化した設備には必要になってくるのではないだろうか。