定期点検は毎年行っていてもついつい見逃してしまう機器がある。そのなかでも抑えておきたい5つを紹介しよう。
1 記録保持用バッテリー
シーケンサーやデマンドコントローラーなどのバッテリーが該当する。商用電源が通電中は問題ないが、停電日などにこのバッテリーを交換していないと、すべて設定がオジャンになってしまうこともある。
2 熱電対
いわゆる温度計だが、高温の槽などに設置されている熱電対はとにかく寿命が短い。あまり放っておくと膨潤してフランジから抜けなくなることも・・・。
3 監視PC
プロコン、DCS、EMSなど設備の監視システムは様々あるが、監視しているのは普通のPCの場合が多い。定期的にメーカー点検を行っていても肝心の監視PCはすでに部品供給不能だったりして故障時の対応ができない。DELLとかのハードサポート期間が切れたら即更新だ!
4 盤用フィルター
清掃すれば更新の必要はないが盤のフィルターが目詰まりすると盤内の空気が循環できず温度が上昇する。インバータがあればなおさらだ。熱暴走でトリップしない様対策が必要だ。
5 非常用発電機のエンジンオイル
月例点検などで定期的に試運転することが多い発電機だが、重油などの燃料には意識がいくがエンジンオイルは著しく減っている場合がある。メーカー点検等で補充していない場合は注意してほしい。試運転前のチェックが重要だ。
以上5つの機器について紹介したがいかがだっただろうか。定期点検を行っていても肝心な危機が不具合を起こしたりする。更新計画に抜けがないか設備担当者は入念なチェックを行うことが必要なのではないだろうか。