すでにご存じの方が多いと思いますが、今年の4月から50Kw以下の需要家、つまり一般家庭でも電力の自由化が始まります。
世間では「ちょっと様子をみておこう・・」感が強いですが、民放での各社の激しい囲い込みCMを見ていて、いてもたってもいられなくなったため(笑)今後の電力事情がどうなるか仮説を立ててみました。
1.大手電力会社離れ
とりあえずこれは避けられないと思われます。一時期電力会社の請求書を拒否していた人もいるくらいなので、サービスの内容がどうこうという前に脱原発の思想が強い人など、数%(数十%?)が大手電力会社との契約をやめるはずです。そんな事になってしまうと電力会社は大打撃なのでは?と思ってしまいますが、大丈夫です。
なぜなら送配電系統は電力会社の設備だから
2年くらい前のブログでも触れましたが他社への契約に切り替えても、送電設備のリース料が電力会社へ入るのでそこまで売上が落ちるとは思えません。逆に言えば電力料金は電力会社次第になってしまうのであまり下がらない可能があります。
2.電力の過剰供給
現在、新規に電力事業に参入する方法は2種類あります。
・発電機を設置し、発電事業をする。・小売りとして電力卸売事業をする。卸売については電力を買って売るのだけなので設備は増えないのですが、発電事業の方は大手石油、ガス、製造業あるいは共同出資会社により、発電所が乱立しています。
これは工場内に広大な土地を所有していたり、発電機を運転させる燃料(あるいは蒸気)が容易に手に入るため、参入障壁が低いことによるものです。
しかし、今まで生産していた設備を発電所に転換するということは、電力量を大きく使っていた工場が電力を供給する立場になるため、電力が過剰供給となってしまうのです。
3.政治的介入
現在、増設されている発電所はまさかの石炭火力です。CO2を多く排出しエネルギー効率も悪いです。日本は京都議定書にサインしており、排出量に制限があります。ただでさえ原発停止でキツい為、何らかの規制がかかる可能性があります。
その他、日本卸電力取引所という電力市場価格や送配電設備のリース価格、電気事業法など自由化後の混乱を防ぐため、今後微調整が入ると思われます。
今回はアルティメットの大予想! ・・・というわけではないですが、やっぱり
ちょっと様子見ておこうかな
といった判断が賢明かと思います。
でもネタになるから他社にしてみる・・・かも。