前回に引き続き電験3種について合格の秘訣について触れたいと思います。
今回は4科目のうち一番難しいと言われている「機械」です。
個人的には最難関の科目とは感じていません。理由として
・毎年合格ボーダーが下がり合格点が50~55点程度
・出題傾向がつかみやすい
・ひねった問題が出ても毎年2~3問程度(捨てても合格できる)
といった点です。しかしテキストを読んでかなり理解していないと点には結びつかないのは事実です。
「機械」科目で重要なポイントはズバリ電動機・発電機の問題です。
直流発電機・電動機の等価回路を描けるようにし、端子電圧、電機子・界磁電流を求められるようにするのをはじめ、回転速度、トルク、出力(P)の式も覚えておいてください。
また誘導電動機の同期速度、すべり、トルクに関する問題、同期発電機の出力(P)インピーダンス、短絡比は出題される頻度が高いです。
これだけでも15~20個ぐらいの公式を覚えなくてはなりませんが、「機械」は計算問題が最近減っており電動機・発電機関係でも穴埋め問題の場合があります。
対策としてテキストをよく読み特徴を理解しておく必要があります。
電動機・発電機に準じて出題傾向が高いのが、バッテリー、変圧器、論理回路、半導体の波形問題、照明、フィードバック回路です。
バッテリー :ファラデーの法則はもちろん、標準的な各バッテリー電圧を覚えておく
変圧器 :各部の特徴(コンサベータなど)、単巻変圧器の計算
論理回路 :NAND、NORも押さえておく。
機械科目では時間が足らなくなることはまれなので必ず手をつける。
半導体の波形問題:整流回路やチョッパなど理論科目とかぶる事もあるので理解をしておく。
照明 :光度、照度、輝度などの定義(単位)の相互関係を暗記しておく。
光原が二つある問題、各ランプの特性などは出題率が高い。
フィードバック回路:伝達関数は式を立てて、変換できるように。
出題範囲が広いので幅広く勉強するのが得点アップにつながると思います。
最後に参考書籍は
電験3種これだけシリーズ③、これだけ機械 電気書院※解説が多いのでおススメ
その他、古い過去問です。10年以上はやっておいて損はないと思います。
参考になりましたでしょうか? 一見、これは出ないな…と感じてもできるようにしておくと55点の壁は越えられるはずです。