入門編から一年経ってしまいましたが、中級編をやりたいと思います。
前回はモーターの自己保持回路をやりましたが、もうすこし発展して遠隔起動、遠隔停止、外部信号を紹介していきます。??っと感じたら前回記事を見てください。
ふつうの自己保持回路。これに遠隔起動を入れていきます。
接点を点線で囲んでいますが、これは外部であることを指しています。つまりこのシーケンス回路と盤外の接点をつなげているということです。
ここまででは遠隔でONできますが、OFFは押ボタンを押さなければなりません。
遠隔でOFFするには
88リレーコイルにB接点を加えます。これで遠隔でON、OFFする事ができました。
遠隔起動だけではなく、レベルスイッチや圧力スイッチなどでも応用することができます。
もうひとつ外部とのやりとりで重要なのが、状態信号です。
中央監視システムに取り込む際に必要になってきます。
一例を紹介します。この場合、88リレーだけではなく、88x(ハチハチエックス)という補助リレーを増設することが一般的です。これはマグネットスイッチについているa接点,b接点が少ない場合や、R0S0の回路と違う電圧を使用する場合に有効です。
88Xは88と回路上は同じ性質をもっています。モーターが回った場合動作し、右上のA接点、B接点を動作させます。接点の先はケーブルを接続し、中央監視のデジタル入力などに接続します。
中級編といっても電気設備関係の方には常識的な範囲かもしれませんが、昨今のIOTなどの動向から、遠隔で動作させる機会は増えてくるかもしれません。参考になれば幸いです。