近頃IOT、IOTと騒がれて久しいが、とうとう数千円で開発できる時代に突入した。
今回紹介するのはESP-WROOM-02の後継機であるESP-WROOM-32の開発ボードである。技適付きWIFI搭載でArduinoIDEが書込み可能、そしてGPIOが21ピンもある優れものだ。しかも価格もArduinoより安い。これはMakes達にとって朗報と言わざるを得ない。(龍虎の拳風)
そしてこれで何をやるかというとBlynkというアプリと連携させて下記のようなネットワークを構築する。要はアプリからESP-WROOM-32を動かすということだ。最終的には設備を動作させる事を目標にしたい。
①ESP-WROOM-32開発ボード設定
ボードにはケーブルが付属されていないのでPCと通信できるマイクロUSBケーブルを購入した。※ただの充電ケーブルを買ってしまわない様に注意!
PCに接続するとWindows10の場合、勝手にドライバーをインストールしてくれる。
そのあとは
GitHubのページでZIPファイルをダウンロード。
このファイルをC:\Users\(ユーザ名)\Documents\Arduino\hardware\espressif の下にesp32として展開する。そしてtoolsフォルダよりget.exeファイルを実行してxtensa-esp32-elfフォルダをダウンロードする。※ユーザ名が日本語の場合はダウンロードできない事がある。その際はArduinoIDEのファイルメニュー→環境設定にてスケッチブックの保存場所を変更して再度展開してみることをおススメする。
そしてArduinoIDEにてツールメニューからボードをESP32Dev Moduleに選択する。
その他の設定は以下の通り。
Flash Frequency :80MHz
Uplode Speed :115200
Core Debug Level :なし
書込み装置:USBasp
開発ボードの設定はスケッチをのぞいてひとまずこれで完了。
② Blynk側の設定
Blynk側の設定は非常に簡単で、まずはアプリをスマホにインストール。
新しくプロジェクト作成
ボードと通信方式を選択 →ここでトークン情報がログイン時に登録したメールに送信される。
あとは制御したい機能をきめる
今回はボタンを選択
出力ピンを決定
とりあえず2つボタンを作成。※基本的には無料だが極端な機能の追加にはアプリ内課金が必要になってくる。
そのほかいろいろと遊べたりするのだが、これでBlynk側の設定はひとまず終了とする。
③ArduinoIDEのスケッチ
ESP-WROOM-32に書き込むスケッチはどうするのかというと、これは
Blynkのページから
GitHubへ飛んでダウンロードできる。
これを下記フォルダへ展開
C:\Users\ユーザー名\Documents\Arduino\libraries
ESP32_WiFiを選択する。
ここで変更するのは3個所のみ。Blynkよりメールで来るトークンと現在使用中のWiFiのSSIDとパスワードだけである。
char auth[] = "YourAuthToken";
char ssid[] = "YourNetworkName";
char pass[] = "
YourPassword";
これのスケッチを開発ボードへ書き込んで準備はすべて完了。Blynkアプリにてオンラインになっていたら成功でスマホから遠隔でESP-WROOM-32が操作できる。
アプリでONをタップすると・・
設定したピンが点灯!
続いて赤・・
赤が点灯!
これでいわゆるIoTってやつが実現した。これが数千円で実現できるとは・・。
設定でそこそこ苦戦したが超絶お手軽と言わざるを得ない!!
次回は回路をメインにした記事にしたいと思います。(予定)
'22/2/23追加 新しいBlynkアプリの記事は
こちら